麻雀プロ試験では対局時の思考をチェックするようにしろ

こんばんは、さっきまでずっと某ゲームをしていていい加減眠い自称麻雀上級者です。眠いですが書きたい気分なので書こうと思います。

 

数年前、当時はまだ特定の雀荘に腰を据えることはなく色々な雀荘を転々としていた私ですが、某フリー雀荘でとある若者と同卓しました。彼とメンバーとの会話を聞く限り、年は二十歳くらい、麻雀歴は半年らしいです。通りでさっき40符がわからなかったわけだ、と私は思いました。
そして数局後、若者が私に話しかけてきました。

 

「今度僕麻雀プロ試験受けるんですよー」

 

マジで?符計算もわからないのに?しかも同卓したからわかるけどお前めっちゃ下手でしょ、降りた局ないもん。と、心の中では開いた口が塞がらなかったですが如何せん私はコミュ障なので「へーそうなんすねー」としか言えませんでした。ついでにボコボコにしました。

この時からずっと、麻雀プロってなんなんだろう?と思い続けています。麻雀歴半年だからダメとかそんなことはありませんが、そんな状態で麻雀のプロフェッショナルになろうと思った理由は何でしょうかね?麻雀プロになることを資格試験と同じノリで考えてませんかね?例えばプロ野球であれば一軍だとスタジアムにお客さんが入りテレビで全国中継もされたりして、大勢のファンにプロとして自身の野球を見せることでお金をもらっています。プロらしからぬ凡エラーをした日には一部のファンからはブーイングの嵐です。
最近では麻雀教室とかマンガの監修とか色んな価値の出し方がありますが、基本は野球と一緒で麻雀プロは人様にプロフェッショナルとして自分の麻雀を見せることが最重要だと考えています。もちろん下位リーグではABEMA等で中継されることはないでしょうが、いつ見せることになっても恥ずかしくない麻雀を打てていると思って麻雀プロ試験を受けようとしているんですかね?どうせ麻雀だけして暮らしたいとか、プロ意識の欠片もないことしか考えてないんでしょうけど。

 

※余談ですが、私はツイッターで何名か麻雀プロをフォローしているのですが、おそらくその影響で最近麻雀始めた(1年くらい?)けどプロを目指してるアカウントのツイートがタイムラインに出てきます。どう見てもただの女流プロのおっかけで不純な動機しか感じない上、多面待ち難しいとかほざいてる状態でプロ試験を受けようとしていることに心からイライラしますが、臭いもののにおいを嗅ぎたくなる精神でブロックできずにいます。

 

一方で、こういう輩が一定発生しているのはしょうがない面もあって、

  1. 麻雀は運が絡むゲームのため初心者でも勝てる時は上級者に勝ててしまう
  2. プロ試験が麻雀の実力を示すような内容ではない、そもそもゲーム性的に客観的に示すことが難しい

ことが理由かと思います。

①は皆さんも感覚的にはおわかりですよね。比率は違えど初心者だろうが上級者だろうが麻雀は勝ったり負けたりです。将棋であれば100万回やっても藤井聡太さんに勝てる気はしませんが、麻雀なら例えば僕が超強いと思っている連盟の前田プロにも何回かに一回はトップが取れるでしょう。そういったゲーム性により、麻雀プロに実力はそこまで求められるものではない、という勘違いが生まれているんじゃないかなと思います。冒頭に述べたような資格試験気分の糞野郎共をプロにさせないためには、麻雀の実力をちゃんと確認してふるい落とす必要があると思います。そこで②の話です。

 

②について、今回のメインテーマですが、プロ試験は「面接」「筆記試験」「実技試験」の3種類で行われるらしいです(各プロ団体HP参照)。この内筆記と実技について詳述します。

まず筆記試験ですが、過去問を見る限りでは「アガリ形の点数および待ち牌」「イーシャンテン時のテンパイ牌の数」がメインです。実力ではなくルールの範疇ですね。麻雀はルールが非常に複雑なので、試験としてこういう問題があること自体には違和感ないです。
続いて実技試験について、調べた感じでは「成績」「マナー」「打ち方(フォーム)」を中心にチェックするらしいです。成績は当日の調子にも寄りますので、ここでも実力を見ているわけではないですよね。

 

このように現在のプロ試験には実力を測る科目が存在しないと思われます。ではどうやって実力を測るのか、それは対局時の思考を問うことだと思います。具体的には実技試験の牌譜(記録)を基にある一局を、配牌と点棒状況から何を目指そうとして、巡目が進むうちにどう思考が変化して各打牌に至ったのかを説明させる、というのはどうでしょう。例えば以下のようなイメージです。

 

例:南三局、トップ目に立てる満貫ツモを目指す。本命はリーヅモタンヤオドラ1を想定>>>六巡目、タンヤオが消える九萬ツモだが、索子で一盃口も見込めるため、タンヤオ一盃口も想定>>十巡目、マンズ34とピンズ34のターツ選択となったが、3ピンが自身から4枚見えておりかつ他のピンズを程よく切られているため、2-5ピンが山にいると考えピンズターツを残す>>十二巡目、ダマでも満貫をテンパイしたが、トップ目が前巡チーしてドラ切りのためテンパイ濃厚と判断。降ろした方が良いと考えリーチを選択。

 

このように説明できる受験者がいたら、たとえ当日の成績が悪かったとしても実力があるように感じますよね?成績はその日の調子でぶれますが、思考はぶれません。その思考を試験として問うことで実力を確認し、実力があるからこそ実力者の集団の一員になろうとする本来あるべきであろうプロの姿になるのではないかと思います。個人的感情としては雑魚がプロ(実力者)として扱われることが心底ムカつくのでこれを書いているだけですが(笑)